山中慎介セコンド、タオル投入のトレーナー・過去にも辛い経験「責められない」【山中慎介選手記者会見にて】

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8月15日WBC世界バンタム級タイトルマッチで、日本記録に並ぶ13度目の防衛を逃した山中慎介選手(34)。

1夜明けた16日、京都都内のホテルで記者会見を開き、進退については「すぐ(結論を)出せないです。もう少し考えさせてください」と語った。

また、4Rという早い回でのタオル投入が物議を醸している事に関して「トレーナーを責める事も無い」とした。

実はこの日セコンドについた大和トレーナは、過去に辛い経験をしており、山中選手もそれを共有しているのだ。

出典:wikipedia

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山中慎介選手の今回のタイトルマッチに挑んだ状況は

1980年10月の元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高の防衛以来、37年ぶりのV13がかかっていた。結果は2011年11月以来、5年9か月間守ってきた王座からも陥落し、山中の戦績は27勝(19KO)1敗2分けになった。

引き分けは2回あるものの、デビューから「負け」は無い。「無敗のチャンピオン」が13度目の防衛に挑むのだ。大方の予想も楽観視とは行かないまでも「山中有利」が大方の見方だった。

山中慎介選手・最近の世界戦ではダウンも。公開スパーもいまひとつ・・

10度目の防衛戦、2016年3月4日のソリス戦には2度のダウン。

11度目の防衛戦、2016年9月16日おモレノ戦でも1度ダウンを奪われている。

当時33歳という年齢を考えるとなんら不思議ではない。この年齢でもKO勝利で世界戦を勝ち切っていること自体がマイノリティーなのだ。

今回の公開スパーでは、スパーリング相手から幾つか良いパンチを貰う場面もあった。しかしそこは「練習と本番であれだけ違う選手はいない」(帝拳ジム・本田会長)と言われる山中選手。本番にはきっちり合わせてくるものと思われていた。

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山中慎介選手・無敗の挑戦者にも「これだったらいける」

実際、試合が始まると慎重な立ち上がりながらも、「神の左」、左ストレートも何発か打ち込み、ディフェンスも無難。特別に調子が悪い様には見えなかった。

実際、山中選手も会見で

「負けてこんなこと言うのもなんですけど、向かい合って、ゴングが鳴って、(相手の強さが)大した事無い、これだったらいけると思いました」

と語っている。12度の防衛を誇る山中選手が言っているのだから、感覚としては間違いないだろう。後は自分の体がどこまでついてくるかだ。

山中選手・大和トレーナー。それぞれの見解

スポーツ選手の引退は「この位は大丈夫」と眼では見えているのに「体の反応が遅くついて行けない」・・こういった「体の限界」である事が多い。

今回の山中選手にもそういう事が起こっていたのではないか?そしてそれは本人が感じている事と、外から見ていて感じるのには誤差がある。

大和トレーナと山中選手はもう十数年のパートナーだ。

山中選手が自分でも気づかない何かを、大和トレーナーが気付く事もたたあるだろう。その大和トレーナーが投げたタオルだけに山中選手も「トレーナーを責める事も無い」と言ったと思われる。

実際、連打を打ち込まれた山中選手は「いけると思っていた」としながら、「慌てた面もあったしガードが甘かった。自分が思ってる以上に映像では危なっかしいという印象でしたね。」

「大和さんもいつも自分の練習を見てくれていたんで。」とも語っている。

「それでもまだやりたい気持ちはあった。まわりから見たらピンチかも知れないですけど、これを乗り切ればという気持ちもありました」とも言っている。

もう、大和トレーナーも何十年とボクシング界にいる。そういった状況を把握できてなかったとは思いづらい。

それ以上の「第六感的」な部分でストップした様な気がしてならない。

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大和トレーナーは過去に辛い経験をしている

2009年日本ミニマム級王座決定戦。

辻昌建選手のセコンドに立っていたのが大和トレーナー。

ダウン経験のない辻選手。打たれ強さも売りの選手だっただけに、激しい打ち合いの試合も、タオルを入れることなく最終ランドまでもつれた。

そして最終ラウンドに辻昌建選手はダウンを奪われ10カウント。そのまま意識不明になり、急性硬膜下血腫で手術。しかしそのまま意識は戻らず、3日後に死亡した。このような経験から、その後の大和トレーナーは少し早いタオル投入も見受けられ、多少の物議を醸してきた事もある。

「選手の命が最優先」1人のボクサーの死を目の当たりにし、もはや理屈ではない、本能に近い部分での判断を下す様になっているのではないか?

山中選手のトランクスにも「辻」の文字が刻まれている

今回の世界戦のトランクスにも辻選手の名前が刻まれており、山中選手も、大和コーチもその時の事故への想いを共有している。だからこそ、「ダメージはそんなに感じてはいなかった」としながらも大和トレーナーの判断には何も言わないのであろう。

やはり12度も世界戦を防衛する人間はどこか達観している所がある。素晴らしいと思った。

本田会長は激怒!確かに正論だとは思うが・・

周りの元世界王者の皆さんや、帝拳の本田会長は忸怩たる思いをストレートに言葉にしている

「タオル投入は早かった」と。本田会長は大激怒している。

「「情」でタオル投入を判断するのはプロフェッショナルでは無い!だから私は家族をセコンドにつけないんです」と言う本田会長の言葉には、返す言葉が無い程の重みがある。正論だろう。

ただ、大和トレーナーの過去の経験を知っているならば、なぜ今回セコンドに・・良からぬ判断が下される可能性は「0」でなかったのでは・・?

今回の件に関しては、どうしったって、あれやこれやの意見は出てくる。

ただ、選手本人が許しているのだ。ここはひとつ、次へ目を向けて新しい「伝説」に向かってほしいものだ。

 

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