日野皓正氏と中学生【俺とあいつは、親父と息子】74歳と15歳が解り合えている。これが教育ではないか。

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日野さん、よくぞ言ってくれた!ありがとう!少なくとも私はそう思った。

8月20日、世田谷パブリックシアターで行われた「せたがやこどもプロジェクト2017」今年で13回目を迎えるにおいて日本が誇るジャズトランペット奏者の日野皓正氏が中学生の髪を掴みビンタするに至った騒動。

9月1日に日野皓正氏が会見に応じた。

「俺とアイツは、父親と息子」と言い切った。中学生も謝罪している。

教育とは何か。愛とはなにか。平成の世に本物の教育と愛を感じた。

日野さん、よくぞ言ってくれた!ありがとう!

今回、週刊新潮、週刊文春から騒動の発端になる動画が公開されたのはコンサートからしばらくたってからで、日野さんはすでに仕事で海外に。

「世界の日野」だ。帰って来たら雲隠れなどせず会見に応じるはず。誰もがそう思っていたと思うし、私もそう思っていた。

だがそれを期待しながらも・・このご時世、辛口で通っている坂上忍さんですらトーンダウンするような時代。「日野さんも少し弱腰の会見になるのかな」と思っていた。

しかし、日野皓正氏はやはり「世界の日野」だった。

報道陣に苦言・「あんたたちがこういう事をして日本の文化をダメにしている」

日野さんは報道陣に対して、

「あんたたちがこういう事をして日本の文化をダメにしている」

「あんたたちは俺をイジメているけど、本当は彼、中学生をイジメてるんだよ」

「おれはお前たちに何を言われようが、真剣に文化と生きているわけだし、子供たちをどうにかして世界的にしようとして色んな事をしている。お前らがさわぐ程、奴らは何年も苦しむことになる。それを良く考えて」

と語った。

大手メディアでこの発言を大々的に後押しする人物は現れるだろうか?松本人志さん、坂上忍さんあたりに本音で語って欲しい所だが・・。

正直、様々な職業、スポーツ、芸事でトップにいる人達は今回の日野さんの行動が、中学生も謝罪している事も含め「教育」もしくは「訓練」として成り立っていると思っているはず。

日野さんが報道陣の直撃取材で発したこの「あんたらがこうして日本の文化をダメにしている」は胸に突き刺ささったのではないだろうか。何かあると、「体罰は絶対悪」「時代が・・」「コンプライアンス」の世の中が本当の教育に必要なものまで蓋をしている。

そこへ強烈な正論を吐いた「世界の日野」はさすがだと思った。

他の子には一切暴力など振るわない・その中学生が特別

会見中、今回の中学生男子意外の生徒には暴力は絶対に振るわないし、そう思った事すらないと語っている。

これも非常にリアルだ。

13回目を迎えていた「せたがやこどもプロジェクト」毎年40名程を数カ月に及び指導するが、数か月と言っても毎日直接指導をするわけでは無いので、生徒とはある程度の距離感がある。今回の様な騒動になる程の状況も心情も生まれづらいだろう。

13年目にして初めて。この割合はリアルだ。

毎日練習がある中学の部活を受け持つと、恐らく2~3年に1度程「手に負えない生徒」がいるはず。そして、熱を持っている指導者程、その問題児を「どうにかしてやらないと」と思って親身になって面倒を見る。

そうやって考えると、出るべくして出て来た生徒。偶然の様で必然だったのかもしれない。

そして指導の最中は全身全霊をもってお互いがぶつかり、とんでもない事だって起こる。しかし大人になっても縁が切れないのはそういう関係の・・・そう日野さんが言う「親父と息子」だ。

「俺とアイツは、父親と息子」と言い切った日野さん。「行き過ぎたところは分かる。それは謝る」とも

そして日野さんは男子中学生と

「1年前から深い関わりがあった」とし、「ヤツの心を立て直してやらなきゃという思いがある。だから、これからもやるよ。ビンタもね」

さらに「音楽や集団行動っていうのは、和を考えないと。周囲をリスペクトしないと」とも語り、「俺とあいつは、父親と息子なわけ」と言い切った。

そして、手をあげたことについては「行き過ぎたところは分かる。それは謝る」としつつ、「でも、必要な時もあるんだよ。それだけのこと」と主張した。

75歳と15歳が解り合えた。最高の教育、そしてこれこそが芸術的だ

この囲み取材で語った日野さんの「想い」があり、中学生も「謝罪」している。

74歳と15歳の他人が解り合ったのだ。

これこそ最高の教育ではないか。

そして素晴らしく芸術的な関係だと私は思う。

 

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コメント

  1. ひろ より:

    75歳と15歳は本当に分かり合えたのでしょうか? そもそも少年の暴走の動機は何だったのか分からないし、それが解決されたようにも見えません。 分かっていることは、少年が「バンドが無くなってほしくない」から日野氏に謝ったということ。 これでは単に抑圧であって、分かり合えたとは言えないと思います。

    1. akirakuga より:

      ひろさんコメントありがとうございます。
      なるほど、そういう見方も・・。
      その答えは今回の中学生の成長と共に明らかになるでしょう。

  2. オーモン より:

    日野氏の発言で、当事者同士の間で、本来あるべき姿と、現状の問題点が既に解決されていた事がハッキリしましたね。
    後は、部外者(主に報道関係者)がこの件に関してこれ以上報道しない事を願います。
    読者側である私が報道関係者に望むのは、10年、20年経った時にこの中学生がどんな人生を送っているかを記事にして頂きたいです。
    その時に初めて、部外者である私達が日野氏の行動が良い事であったか、悪い事であったかを論争出来るのでは無いでしょうか?

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